『理系に学ぶ。』を読んで、僕達の世界は高校2年で分断されていたことに気づいた




高校2年生の時に突然現れて僕らの世界を分断したものといえば、皆さんある程度予想できるのではないだろうか。

高校1年生の時の半ばごろに希望を取らされ、高校2年生で決定されるもの、そう『文理選択』である。

大学進学先を考える時間よりも僕はむしろこの選択の方が人生を大きく左右しているように思う。

だって、あまりにも文系と理系どちらを選んだかでつくことのできる職業が違う。

文系を選んだ人間はその時点で、医者にも、宇宙飛行士にも、なんだか難しい数字を扱う職業にも就くことが難しくなる。

当然不可能ではないだろう。しかし、僕の中では文系の自分を選んだ時点で、理系の自分を捨てたように思う。

それから、僕の文系人としての人生が始まりはや5年。

生粋の文系のイメージがある、川村元気さんがこんなタイトルの本を書いているのを知って思わず手に取った。

川村元気とは
あんまり説明が要らないと思うほど僕の中ではとんでもなくすごい人だが、一応説明しておくと、映画『電車男』『モテキ』『おおかみこどもの雨と雪』『寄生獣』『君の名は』などの企画・プロデュースをした人。さらには、『世界から猫が消えたなら』などの小説も書いている。という文系の中での憧れの人物。(高橋調べ)

理系に学ぶ。
川村元気

どんな内容なの?

ざっくり言うと、川村元気さんが2年間かけて理系のトップランナー、例えば宇宙飛行士の若田光一さん、統計家(もはや聞いたこともない職業)の西内啓さん、ロボットクリエイターの高橋智隆さん、人口知能研究者の松尾豊さんなどなど、合計15人もの“理系人”に話を聞いた対談が掲載されている。

「そうはいっても理系の話なんて難しいよ。」

という人もいると思う。僕もそう思う。

 

それではなぜ、文系の人間として僕から見ると成功を収めていて、自身のいわゆる“文系”の感性にしたがって生きてくることが出来ている川村さんがなぜこの本の企画をしようと思ったのか、この本の“はじめに”ではこのように書かれている。

数学や物理が苦手だった。科学や生物も嫌いだった。
理系コンプレックスを克服することなく、逃げるように私立文系の大学に進んだ。
そしていま僕は、映画を作り、小説を書いている。生粋の文系男だ。

オトナになって正直ホッとしていた。
もう理系と関係なく生きていける
とうとう僕は理系から自由になったのだ。

けれどもある日、僕が気づいてしまった。
スティーブ・ジョブズ、ビル・ゲイツ、マーク・ザッカーバーグ。
いま世界を決定的に変えているのは理系人たちだ。
そして未来を変えるのもきっと彼らだ。~~~

真実を知りたい、状況を変えたい、新しいものを生み出したい。
もし僕が、そう願うのならば、「理系に学ぶ」ことから逃げてはいけないと思った。
(理系に学ぶ 著・川村元気 まえがき より)

このまえがきを読んだ時、まだ読み始めて2秒程度だったがガツンと来た。

文理混合だなんだといわれ新たな学部が大学にでき、これからは文系と理系とかそういう時代ではないとテレビの中のなんだか偉そうな人が言っていて、それでも僕の周りの世界ではあくまで文系と理系の世界は分かれていた

だって僕は実験をしないし、小難しいレポートは書かない。

僕はこの分断された世界で生きようとしていたし、上手いこと生きていけると思っていた。けれど、文系のトップランナーだと思っていた人が、

『この道だけじゃ行き止まりっぽいよ~』

と遠くの方で言っているのだ。

 

それじゃあ仕方がない、難しいかもしれないが少し理系の世界とやらを覗いてみるかとこの本を読み始めると、予想していなかったほどに面白い世界がそこには待っていた。

以下では僕の心に残った言葉たちを紹介したいと思う。



心に残った言葉たち。

医学というド理系の人の考え方からも、学ぶことがたくさんあるということを知ることが出来たり、

 

ロボットクリエイターという今後一生出会うことのないかもしれない職業の人の言葉に感銘を受けたり、

 

統計家という今まで聞いたことのなかった人のことばから、統計のカッコよさに気づかされたり、

 

この言葉はかっこよすぎて何も言うことが出来ないっす。

 

理系の人から所謂感覚的な部分の重要性が出てくるとは思っていなかったのでびっくりさせられたり、した。

 

僕は冒頭でも述べたように、僕の世界は二つに分断されたと感じている。

でも、そのことに関してあまり何も考えてなくてこの分断された世界で生きていくのだろうと感じていた。

 

しかし、この本を読んでそう考えてた時の自分をぶん殴りたい。もう一つの分断された向こう側の人間の考えもやばいくらい面白いことを知ったからだ。今の世界のままだととてももったいない。

今まで興味を持とうとしなかった、光のこと、宇宙のこと、数字のこと、そういった自分は文系だから関係ないと切り捨てていた分断された向こう側の世界のことももっと知りたい。そう思わせてくれた本だった。

 

最後にこの本の著者・川村元気さんの言葉を紹介しようと思う。

2年間、理系のトップランナーの人たちと話す中で、1つ明確に気づいたことがる。

理系と文系は「別々の目的」で生きている人間ではない。僕らは「同じ山を違う道から登っている」だけなのだ。人間は何を美しいと思うのか。

どうしたら幸せになれるのか。その答えは山の頂上にある。

いつかそこで、違う道から登ってきた「理系の友達」と答え合わせが出来たらと願う。

僕がみている世界はまだあまりにも狭い、もっともっといろんな人の話を聞いて、色んな方向から山を登っていきたい。そう思わせてくれた本でした。

 

ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございました。

本の感想をこう言う形で書くのは難しかったですが、とても面白かったのでまた書こうと思います。
また良ければ読んでやってください。

それでは今日はこの辺で。


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