「背景で働く人になりたい」小泉紗奈が就活せずに歩む道(中編)




僕たちはいつか「就活」をして「就職」をして真っ当に「働く」

今までなんの疑問も持たずそう考えていました。

 

しかし、少し辺りを見渡すと「就活」せずに自分の道を歩いている人がちらほらといることに気が付きました。

「おいおいそんな生き方あったのかよ」と。

そう思った僕は、彼・彼女らに話を聞いてみることにしました。

 

「就活」せずに自分の道を歩きはじめた人たちの物語…


今回話を伺ったのは、愛媛大学生の小泉紗奈さん

昭和20年に愛媛県で創業された「小泉製菓」という大判焼き屋さんの娘さんで、ダンスや着物のモデル活動、ライターなど幅広く活動されています。

現在「小泉製菓」の経営にも参加しているという小泉さんですが、大学入学時にはお店を手伝うつもりはなかったそう。

跡取り娘になるという選択、またその多様な活動。

<前編>では大学入学前までの小泉さんの活動を聞いてきました。

彼女の「就活」せずに歩く道をきいてみたいと思います。




愛媛大学を選んだワケ

左が小泉さん、右がタカハシです

タカハシ

なんで愛大を選んだん?


小泉

社会共創学部ができるってなったからですね。それで自分が1期生になれるってなったから、ここにしようと思って。

ちなみに僕は創設される1年前に入学しました


タカハシ

1期生が良かったんや。


小泉

私、「前例が…」って言われるのがすごい嫌いなんですよね。

「前例がないけんだめよ」とか「先輩がこうやってたんだから、こうしなさい」とか。

だから、いいタイミングだったなと思いますね。

前例がない写真を載せてみました(ちなみにこれは吊るされているコンセントです)

タカハシ

1期生としてどうだった?


小泉

私、AOで入学したんですけど、先に入学が決まっていたのと、高校の先輩が推薦してくれたので、メディア対応や式典の際の代表になったんですね。


タカハシ

入学式の前に出て話したりするやつや!


小泉

そうです。それで、新設記念の式典とか、取材の時に学科の代表をしたり、地方紙の取材を受けたりしましたね。


タカハシ

どうだった?


小泉

ありがたかったですね。

自分の口で言ってると、そのことを本当にやらないとってプレッシャーにもなるじゃないですか。

自分の言葉で自分にプレッシャーをかける

タカハシ

間違いないな。

どんな話をしとったん?


小泉

「大学内で座学だけで終わるのではなく、地元の実際の社会問題の解決を授業で体感して、考えてみて、その上で自分に足りてない知識を勉強につなげて…っていうカリキュラムの組み方がすごくいいなって思って」

という話をしてました。


タカハシ

素晴らしすぎやん。

素晴らしすぎてメモの手が止まらない様子、メモ魔ですな

小泉

紙面の数字だけをみても、現場で人に話を聞くだけでも、問題は解決できないじゃないですか。そこの両輪が学べるのが、すごくタメになりそうだなと。


タカハシ

そういうことが学びたかったら、スポーツの学科とかには行かず、産業マネジメント学科(以下産マネ)を選んだと。


小泉

スポーツや農業の分野には興味はあったんですけど、実習とかたくさんあってそこにがっつり入るっていうイメージで。

でも、産マネは自分たちも現場に行くことはあっても、あくまで客観的に見る学部だなと思ったんですよ。


タカハシ

客観的に見る?


小泉

ん~地域に入って思い切り物事を動かすというよりは、経営とか経理とか、色んなところを見た上で、方向性を決めていくっていうことを考えたくて。だから産マネを選びましたね。

産業マネジメント学科の案件記事ではありません公式サイト


タカハシ

そこまで考えて大学選びをしとるってすごいよな。


小泉

パンフレットを見て「ここだ!って感じでしたね。

周りの人たちは体育系のところに入って、がっつりダンスをしていくと思っていたらしいんですけど。


タカハシ

なんでしなかったの?ダンス。


小泉

ん~なんか自分の中で大学って、自分が社会で役立ったり、仕事につなげていくための場所だと思っていて。

ダンスは私の中の大切な部分ではあるんですけど、それで世の中をどうこうっていうのではないんですよね。

耳が痛すぎて携帯をみて現実逃避中

タカハシ

どんなことがしたいん?


小泉

世の中でやっていきたいことは、何か物事を動かしたり、会社に限らず世の中の色んなことを核の部分で司ることがしたいですね。

親御さんに「娘さんは立派に育ってますよ」とタイムスリップして伝えたい

背景の側で働きたい

タカハシ

なるほど。経営的なことがしたいっていうことやね。


小泉

そうですね。


タカハシ

今は、小泉製菓の経営とかにも参加して、一緒にやっとると思うんうやけど、それは高校生の頃からやろうと思っとったん?


小泉

全然ですね。外に出たかったんですよ。


タカハシ

自分が核となって、物事を動かしたいっていうのは?


小泉

それはいつからですかね…

実家がそもそもそういうことをしていたので、自分もそういうことをするのかなって、漠然と思ってましたね。


タカハシ

ん~なんか不思議な感覚やね。


小泉

不思議な感覚ですか…?


タカハシ

親が経営者で身近にそういう姿を見ていたら、そうなるんかな?俺は違うからわからんのやけど。


小泉

逆にどこかに雇われて働くっていうイメージが上手くできないんですよね。

1分30秒考えてもらったのですが、イメージできませんでした


タカハシ

なんでそう感じるんだろ?親の働き方とか?


小泉

お金を稼ぐのが難しいことなんだなっていうのは、小さい頃から感じていて。

で、どっかに雇われて働いたらお金をいただくじゃないですか。


タカハシ

お給料として頂きますな。


小泉

なんか私、自分がもしもらえる側やったら、申し訳なさすぎて。


タカハシ

申し訳ない?


小泉

ん~その給料を出すために、色んな背景があるわけじゃないですか。


タカハシ

確かに、売上が上がらなくてキツイ月とか当然あるやろうしな。


小泉

私はそれならその背景の方で働きたいんですよね。きつくなるのも、儲かるのも、自分の責任の上で。その方が気負わず働けるというか。

背景で働きたい


タカハシ

やりたいことを自分に嘘つかず、やり続けたいって言いよったもんな。


小泉

そうですね。私が「やりたくない」ってなった時に、どこかに所属していたらそこの人たちに迷惑をかけてしまうから、やり続けなければならない。そんな状態になったら自分に嘘をつくことになってしまうんですよね。



大学でダンスをしなかったワケ

タカハシ

大学でがっつりではなくても、サークルとかでダンスと関わるっていうことは考えんかったん?


小泉

高校の時にダンスをやりきった感じがしていて。それに大学でダンスをしたとしても、あの3年間を超えられないと思ったんですよね。

超えられないほどに熱中した3年間(これはなんのダンスなのでしょう…キョトン)


タカハシ

それでどんなことをしたん?


小泉

高校の時の友達の子に「学生祭の実行委員会があるらしいよ」っていうことを聞いて、学祭の企画部がアーティストを呼んだり、ステージでのイベントを企画してるっていう感じだったので、楽しそうだなと思って、学生祭の実行委員会に入りましたね。


タカハシ

どうだった?


小泉

楽しかったですよ。1年目は企画をさせてもらって。


タカハシ

どんな企画を?


小泉

ダンスのコンテストをしました。


タカハシ

おお~やっぱり。


小泉

主催側をやってみたかったんですよね。学外のチームとかもたくさん呼んで。


タカハシ

おお~


小泉

小学生から大学生のチームまで年齢も幅広く。すごい楽しかったですね。


タカハシ

2年目は?


小泉

2年目は副委員長をさせてもらったんですけど、難しかったですね…


タカハシ

どんなことが?


小泉

2年目はできることの限界を感じて…学祭の中での出来ないことであったり、自分が思っているほど、周りが物事を変えようとは思ってなかったり、難しかったですね。


タカハシ

2年生で副委員長だったら、3年生では委員長でって、なってくると思うんやけど、なんでそこで辞めたん?


小泉

学祭実行委員って、結構ハードなんですよね。1年間ずっと準備しとる感じで。

それで結構もうお腹いっぱいかなって感じで。


タカハシ

なるほど。


小泉

それに学外に出てもっと自分に負荷をかけていきたかったんですよね。

それくらいからですかね、小泉製菓のことにも関わり始めて。

自分に負荷をかけたいという発想、いい感じにMです

タカハシ

おお!大学生になった時には手伝うつもりやったん?


小泉

いや、それが全然で。


タカハシ

え、なんで手伝おうと思ったん?


小泉

それはですね…

<後編>へ続く

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Text by 高橋大希(Twitter Instagram  Youtube
Photo by 鈴木ひかり(Instagram
場所の提供:マツヤマンスペース(サイト Facebook


小泉紗奈
・Instagram(@sana_pippi
・ブログ(私の/脳みそ/と/腹ん中

こいずみ