「覚悟を付けるために考える」白方大海のミナモトとは(中編)




あなたの周りに「なんでそんなことやってるの?」と思わず尋ねたくなるような人はいませんか?

 

お金になるわけでもない。

誰かに頼まれたわけでもない。

しんどいこともある。

 

そんな“別にやらなくていいこと”に全力で取り組んでいる人が時々います。

 

どうして彼らはそんなことに全力で取り組めるのだろうか?

ここではそんな彼らの“ミナモト”をきいていこうと思います。


戦隊モノの一番最初の全体人数でもある五人目は、

大学入学後、突然農業に目覚め、現場を見て回るために休学して日本一周をしたり、

溢れんばかりの愛情を乃木坂46に注いだり、

自分で野菜を育てて、溢れんばかりの愛情を注いだり、

冬なのになぜかいつも半袖を着ている、愛媛大学社会共創学部の白方大海くんです。

 

<前編>では、彼がなぜ大学入学後農業に興味を持つようになったのか、ということについて聞きました。

それでは、<中編>です。

彼の活動の“ミナモト”は何なのでしょうか?




日本一周をしたワケ

左がタカハシ、右が白方くんです

タカハシ

そもそもなんで日本一周しようと思ったんだっけ?

 

白方

きっかけは大学の同級生の丈太との出会いでしたね。

写真右の坊主頭が丈太くん

タカハシ

というと?

 

白方

丈太と1年生の頃から仲良くしてて、バイト終わりによく家に泊まりに行ったりしてたんですよね。

 

タカハシ

青春やな。

 

白方

そこで9割しょうもないこと、残りの1割で

「大学生活が4年で終わるのは、なんかもったいないよな。なんか、でかいことしようや!」

って、話してたんですよね。

 

タカハシ

ほうほう。

 

白方

その時に、ちょうど大学の先輩のみゆうさん(@LoooveSnow)が自転車で日本一周をしていて、「俺たちも日本一周しよう!」と思ったんですよね。

 

タカハシ

直感やな。

 

白方

でも日本一周って、色んな人がもうしてるじゃないですか?

 

タカハシ

コロンブスも世界一周してるしね。

 

白方

だから、それだけだとなんか面白くないなと思って、そっから丈太と

「大学生で日本一周をすることに意味があるのか?」

っていう話をして、それだけだとなんか違うよな、と思ったんですよね。

 

タカハシ

それだけだとなんか違うと。

 

白方

だから学びたい事をとことん学ぶ1年にしようと思ったんですね。

そう決めて、2年生の後期から行きました。

日本一周ではクラウドファンディングにも挑戦

成長への圧力

タカハシ

日本一周は楽しかった

 

白方

ん~全体的には楽しかったんですけど、最後の3か月は早く帰りたかったですね。

 

タカハシ

ほう。それはなんで?

 

白方

すごい考えるのがしんどかったんですよね…

意外に思うかもしれませんが…

タカハシ

考えるのがしんどかった?

 

白方

休学って目に見えない成長への圧力があるじゃないですか?

「えっ、1年間も行ってたのに何も成長してないの?」

とか言われるのすごい嫌だし。

 

「何を学びたいの?」

「どうして休学したの?」

って常に問われていて、その見えない圧力が常にありましたね。

 

タカハシ

なるほど。

 

白方

それに色んな農業への関わり方がある中で、どのかかわり方をするのか?どんな農業をするのか?どう世界へ貢献するのか?、そういうことがずっと頭にあってめっちゃしんどかったですね。

 

タカハシ

最初に行った農家さんの所で、

「おまえには本当に覚悟があるのか?」

っていう深い問いをされとったやん。

それが結構大きかったんかなと思うんよね。

「おまえに覚悟があるのか」って。

白方

あれはでかかったですね。

あの問いを投げかけられてから、一歩立ち止まって考えるのが習慣づけられたと思います。

もし、休学して日本一周をせずに農業をしてたら、すぐに辞めてたと思いますね。

 

タカハシ

それはなんで?

 

白方

自分の明確な考えというか、どうやるか?みたいなところを考えてなかったので、農業のいい所と悪い所、働く上でそれらを知るこの1年が無かったらすぐに辞めたと思いますね。

それは結局覚悟になると思うんですけど、考えることで覚悟が出来ていって、卒業する時にイエスと言えるようになってればいいかなと思います。



なぜ考えるのか?

タカハシ

「覚悟を付けるために考える」か。

そうやって意識的に考えることをするようになったのはいつからなん?

 

白方

休学前は全然考えてなかったですね。

 

タカハシ

ほう。

 

白方

日本一周中、自分と向き合う時間が多かったんですよね。

それと丈太の影響がでかいかもしれないですね。

 

タカハシ

丈太くんとの出会いが。

 

白方

あいつすごい考えるんですよね。1回1回「おれはなんでこれをするんやろ?」って。

それを近くでみていて、おれも考えなきゃなって。

よい出会いですね

感性に素直に生きる

タカハシ

日本一周では何を学んだ?

 

白方

農業をしていて一番学んだのは、答えのない問いに出会えるのは幸せで面白いっていうことかなと、今は思っています。

「答えのない問いに出会えるの」面白いですよねぇ

タカハシ

ほう。

 

白方

沢山の農家さんを見てきた中で、環境ややり方、思想が違うんですよね。

でも、その中で善悪、優劣はなくて彼らが輝いて見えたのは自分の感性に素直だったからだと思うんです。

 

タカハシ

感性に素直。

感性に素直にこんな画像挟んでみました

白方

ほんとかっこいいんですよね。でも、自分はまだまだで…自身の欲求や感性に素直になれているのか?というと、まだまだで。

そんな中で学んだのは、無力感や負の感情を抱えながらも自分と向き合う大切さ、そしてそういう生き方をしていきたいと思えたことですかね。

 

タカハシ

かっこいいな。

 

白方

農業の知識も増えたし、この1年農業に真摯に向き合っていたという自信はあるんですけど、それ以上に自分を認め、愛し、素直に生きるというのは1番の学びでしたね。

自分を認め、愛し、素直に

タカハシ

すごいな…

1個前の画像もすごいな…

何がすごいって、今の学びは農家さんから直接言われたわけじゃなくて、その農作業とかをしている姿から学んだんやろ?

 

白方

そうですね。

 

タカハシ

その言葉でない学びを、そこまでヒロの中で言葉にできてるのがすごいよね。

感性に素直だなぁとか、感じれんもん。

 

白方

でも、それが人間本来の生き方じゃないですか?

小さな幸せを見付けに行く。ほんとは無理して走らなくてもいいわけじゃないですか?

 

タカハシ

たしかに。

 

白方

無理して走ってしんどい思いして、でもそういう生き方に幸せを感じる人もいて。

そういう色んな生き方がある中で、農村的な生き方もいいんじゃないかと。

取材は美味しいコーヒと共に

タカハシ

それで厳密には日本一周でない、日本一周を終えたと。

 

白方

北海道も行って、計35都道府県行ったんですけどね。なんせ九州に行ってないので。

 

タカハシ

ほぼ日本一周を終えて、沢山の農業者に出会って、いろんな問題、いろんなこと、がみえてきた中で、それでも今、一人の農業者として生きていきたいと思っているのはなんで変わらなかったの?

 

白方

それはですね…

<後編>へつづく

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Text by 高橋大希(Twitter Instagram
Photo by 鈴木ひかり(Instagram
場所の提供:そらいろのたね(Facebook


白方大海
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