映画『万引き家族』は万引きを美化する映画ではない【あらすじ・評判・感想】




万引き家族

このタイトルを聞いて、気にならない人なんかいるの?というほどにインパクトのあるタイトルにやられた僕は、あの世界で最も有名な動画配信サイト(You…)でこの映画の予告編を観ました。

予告編は、
「都会の片隅で暮らす5人の家族、彼らの稼業は犯罪でした。」

という言葉から始まり、

彼らが盗んだのは、絆でした。」

という言葉で締めくくられます。

興味がそそられすぎていても立ってもいられなくなった僕は、先日大雨の中、濡れないように坊ちゃん列車に乗ってこの映画を観に行きました。

すごくいい映画だったので、少し紹介させていただきたいと思います。どうかお付き合いください。



あらすじ

冒頭にも書いたようにあれ書いてないかな。

忘れましたが、これは、都会の高層マンションの谷間にポツンと取り残された平屋に住んでいる5人家族の物語です。

ここで僕がつらつらと書くよりも上の予告動画を観てもらうのが手っ取り早いのですが、それを言うと元も子もないので、少し書きます。

と思ったのですが、映画の公式HPのあらすじがやっぱりプロだなと思うほどの、上手さでそれを読むのが1番やで!と思ったのでそちらを引用させていただきます。

今度の主役は、犯罪でしかつながれなかった家族。

 

高層マンションの谷間にポツンと取り残された今にも壊れそうな平屋に、治と信代の夫婦、息子の祥太、信代の妹の亜紀の4人が転がり込んで暮らしている。

彼らの目当ては、この家の持ち主である初枝の年金だ。足りない生活品は、万引きで賄っていた。

社会という海の底を這うような家族だが、なぜかいつも笑いが絶えず、互いに口は悪いが仲良く暮らしていた。

 

冬のある日、近隣の団地の廊下で震えていた幼い女の子を、見かねた治が家に連れ帰る。体中傷だらけの彼女の境遇を思いやり、信代は娘として育てることにする。

だが、ある事件をきっかけに家族はバラバラに引き裂かれ、それぞれが抱える秘密と切なる願いが次々と明らかになっていくーー。
(『万引き家族』公式HPより)

どうですか?

予告編を観て、あらすじを読んだら、もう行きたくなってきてしまっているのではないでしょうか?

年金を目当てに集まっている偽装家族。

年金で足りない生活品を万引きで賄う。

他人の家の廊下で震えている幼女を連れ帰り、家族として暮らし始める。

そんな彼らが『万引き家族

 

ちなみにこの映画の監督は、是枝祐和監督で過去には『誰も知らない』『そして父になる』など“家族”をテーマにした作品を発表してきています。

その監督が今回血のつながっていない、“家族を越えた絆”を描こうとしたのが本作なのです。

と、パンフレットに書いていました。もはや、パンフレット朗読人間と化している僕ですが、ここから挽回していきます。



評判はどうなの?

あらすじは分かったけれど、口コミとか評判が分からないとなぁ。という気持ちはすごく良く分かります。僕もアマゾンで買い物をする時はレビューをめちゃみるので。

そんな人のために色んな人の感想を紹介していきたいと思います!


角田光代さんの感想が書かれています。僕もこんなことが書けるようになりたい…

と、ここまで色々な人の感想を集めましたが、まったくもってランダムではありません。完全に僕がこの感想はいいなと思ったものです。

でも、こういう感想を持つ作品だなと思います。



僕の感想

最後になりましたが、ここからは自分の言葉でのこの映画の感想を書きたいと思います。

 

僕たちは、いつも大量のニュースを目にする、あるいは耳にします。テレビから、新聞から、スマホから、それはそれは大量の日々の出来事、事件と遭遇します。

すごい勢いで僕らの目の前に現れたそれらは、すごい勢いで僕らの目の前を通り過ぎていきます。

 

ですが、その僕らの目の前を通り過ぎて行った、あのニュースは、あの事件は、ニュースにならなくなった後も続いているし、それに至る以前のエピソードもあります。

僕らはその事実を知っているかもしれないけれど、知ろうとしません。今朝見たニュースも、その裏に何があるのか、そのニュースの当事者がどうなるのか何を思っているのか、僕らは何も考えません。

 

この映画はそんな“僕ら”に対して、

ニュースや出来事を簡単に知った気になるな。

本当はもっと複雑なはずなんだ。

と、僕らの持っている定規だけでは、世の中は測りきれない。

そんなことを語りかけているように感じました。

 

最後に

映画の紹介は難しく、上手くできたかはわかりませんが、いかがだったでしょうか?

もし、まぁ良かったんでね。と思っていただけたならうれしいです。そしてあわよくば、SNS等で広げて頂ければ、めちゃんこ嬉しいです。

本当に『万引き家族』良い作品でしたので、ぜひ劇場に足を運んでみてください!


【関連情報】

公式HP:映画『万引き家族』

対談記事:リリー・フランキー&安藤サクラ、是枝裕和監督作「万引き家族」で見つめ直した“家族”のあり方

対談記事:安藤サクラ×松岡茉優『万引き家族』対談 初参加となった是枝組の現場で感じたこと

安藤サクラ 単独インタビュー:気が付いたら家族になっていた

是枝祐和監督 単独インタビュー:万引きでつながる者たちは「家族」と言えるのか

日本外国特派員協会会見:是枝裕和監督、『万引き家族』は「スイミーを読んでくれた女の子に向けて作っていると今わかった」

 

2 件のコメント

  • 昨年Oxfamの北九州合宿で高橋さんとお会いした佐賀大学2年の遠藤と申します。
    去年の夏にカンボジアに行く、
    と言っていたものです。(実際に行きました)

    私も昨日この映画を観ました。
    深く重たい内容の映画でした。
    私がこの映画をみて、感じたものも、高橋さんと共感することがありました。
    「ニュースで放送される事件には、見えていない部分が沢山あるんだな」と思いました。
    犯罪者として、捕まった夫婦は、決して悪いことをしていない。血が繋がってない他人の子供に愛をもって接していたという事実。
    何が良くて何が悪いのか、法律では裁けない問題。色々なことを考えさせられました。

  • コメントありがとうございます。

    何が良くて何が悪いのか、本当に難しいなと感じました。
    おそらく僕らはが良い悪いの判断なんかできないから、とにかく知ったふりをしない。
    ということが、大切なのかなと思っています。

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