【イベントレポ】大洲、7月豪雨からの再建ーまちなか大学vol,1




※この記事は6分で読めます。

2018年7月豪雨、愛媛県では大きな被害がありました。

あの出来事から、はや一年が経とうとしています。

数十キロ先の出来事を忘れているわけではないけれど、僕らの中では「そんなこともあったなぁ」という過去の出来事になっていっている印象を受けます。当然僕を含めて。

しかし、被害を受けた方は当然あれから日常が続いていて、その延長線上を今も生きています。

先日、このようなイベントがありました。

愛媛大学地域共創研究センター
まちなか大学 トークセミナー vol.1
大洲、
7月豪雨からの再建

愛媛県の大洲市で、豪雨災害以前から商いを営み、被害を受け、どのように乗り越え、今どのような活動をしているのか。

イベントの中で語られたお二人のことばは、様々な場面で僕らも考え実践すべきことばかりで、とてもよかったので、ここでレポートという形でお伝えせていただきたいと思います。

お二人について

チラシにも簡単に紹介文章が書かれているのですが、イベントの中で語られたお二人の簡単なこれまでの活動を、始めにご紹介を。

Sa-Rah 帽子千秋さんについて

チラシより

チラシより

大洲で自然派素材にこだわった服作りを実践。ザブザブ洗う事のできるお洒落着が多くのファンの支持を集めている。7月豪雨後、澤田さんらと共に“RebootProject”を立ち上げ、大洲の復興を牽引してきた。著書『10の型紙で着回す毎日の服

洋服を誰かに学んだことはない。

帽子さんは、Sa-Rahという洋服屋さんを営んでいます。

世界観が存分に発揮されたインスタが素敵すぎます

ですが、どこかの学校に行ったり、アパレル関係の会社で働いた経験はないそうで、子供に着せる服を自分で作って、それがとても可愛くて。大きくなっても作っていると、大人用まで作れることに気づき、ネットで販売を開始した。

とのことだったのですが、独学で洋服屋さん…すごいです。

酒乃さわだ 澤田典廉さんについて

チラシより

大洲市五郎のSa-Rah隣接地で、造り手やインポーターとの出会いを大切にしつつ、お酒と素直に向き合う酒販店を経営。「お酒は人が造り、人には物語があある。造り手の情熱と信念と忍耐、それを感じ、それを伝える」がモットー。「城下のMACHIBITO」実行委員長。

大洲で酒屋を構えるまで

実家が酒屋で、物心ついた時には、親の仕事に憧れを抱いていたものの、実家は兄が継ぎ、大学後の進路に悩んでいたそう。

しかし、卒業を控えた時に、数年後地元・大洲の地に新しいスーパーができる話があり、そこで酒屋を出す話があった。そこで、澤田さんは迷った末に就活をせずお酒の修行をして、スーパー内で「酒乃さわだ」をオープンすることを決意。その後12年、スーパーでお酒を販売していた。

しかし、時代の経過と共に、酒類の規制緩和の煽りを受け、スーパーから撤退し、独自のお店を構えることを決意。その際に、大洲の人口で酒屋が成り立つか計算し、ギリギリ成り立つと思い独立したそうです。

酒屋をやる中で「地域にあってよかったと思われる店をしたい」と語っていて、心意気からかっこいいです…

大事にしていること

お二人の簡単な紹介を書いたところで、イベントの中でとても印象に残ったお二人の言葉を紹介したいと思います。

数字を追わない経営論

「いい言葉を使いながら、豊かな心で働いてもらいたい。」

帽子さんの営むお店では、工房を構え・造り手の方を雇い・洋服を作っているので、1日あたりの作業の進行度を決めて、ノルマを決め、効率的に作業を進めるというのが、通常の考え方です。

しかし、ノルマを決めて、いやいや働くと、その気持ちが服にも伝わるのではないのか?という考えの上で、

「楽しくおしゃべりしながら働く」

というルールがあるそうです。

その上で、数字を気にせず、豊かな心で働いた場合、数字はどうなるのか?という実験をしているそうです。

経営を人生を実験として捉える…かっこいいです。

消費者目線

このイベントの打ち合わせを「酒乃さわだ」さんの中でやっている時、あるお客さんが澤田さんに「どのワインがいいか?」と訪ねた際に、澤田さんが進めたワインを、二つ返事で買ってくれたそう。

澤田さんのお話の中で、出てきた

お酒を飲む人は男性が多いっていうイメージだと思うのですが、買い物をするのは女性ですからね」

という言葉はとても納得をさせられました。

先ほどの場面で、お客さんが澤田さんの勧め通り買ったのも、澤田さんが消費者目線で提案を常にされているから、その信頼関係があるんだろうなぁ。

復興について

災害後、帽子さんや澤田さんらが力を合わせ、 RebootMarketという、全国の造り手の人の作品を集めて商品を販売したそう。

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「Reboot Market」のお知らせ . 西日本豪雨で大きな被害を受けた愛媛県大洲市ですが、復興に向けて動き出しております。 . 6月にデザインラボラトリー蒼で開催したリネンのお洋服Sa-Rahさんの大洲のお店と松山のSa-Rah estにて「Reboot(再起動)Market」を開催致します。 . 私たちも作家さんたちにご協力いただき、微力ながら出品させていただいております。元気な大洲がまた見たい!是非8月は愛媛でお買い物を楽しんでもらえたらと思います。皆さま明るくご協力お願い致します。 . #デザインラボラトリー蒼 #rebootmarket #sarah #リネンのお洋服 #大洲 #がんばれ日本

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このイベントで出た利益の回し方として、利益を全て寄付に回すのではなく、7割を売上として出品者に渡して、2割を場所代、1割を寄付にしたそうです。

これは、関係性を継続的なものにするため

寄付という形だと、一過性のものになってしまうけれど、ビジネスの形にすることによって、持続的なものになるという発想から。これは確かにです。

大事にしていること

帽子さんの前職の銀行員時代から大事にしていることの、お話の中で非常に印象に残っているお話があったので、紹介させていただきます。

あるおばあちゃんが来て、帽子さんの所から大型の契約を結べそうになっていたそう。けれど、後日おばあちゃんは他の所と契約をするかも、というご相談に。

その時に、帽子さんは、その他の所の内容の方が、そのおばあちゃんにとってはいいと判断し、そちらと契約することを勧めたそう。

これは、確かに目の前の利益を失っているように見えますが、帽子さん曰く、

「おばあちゃんと私との信頼関係は強くなっている」

つまり、帽子さんは嘘をつかない人、本当のことを教えてくれる人。という、信頼できる人、になっているということです。

そうすれば、長い目で見た時に、そのおばあちゃんが他の人に紹介をしてくれたりして、回り回って、本当に意味で自分のためになるというもの。

これは、本当に僕も、自分に正直にまた、人に正直であろうと感じさせられるお話でした。

最後に

地域で実際に商いをしている人の言葉というものは、本当に勉強になりました。

また、今後はまちづくり大学で、講義を行っていくそうなので、興味のある方は、Facebookページをフォローしておくといいかもです。

また、8月31日にRebootFestivalという夏祭りを大洲市で行うそうなので、是非とも行ってみてください。

LINE@

また、今後もイベントのレポートブログも書いていきたいと思っているので、もしもうちのイベントにも来てよ〜という方がいらっしゃいましたら、LINE@等よりお気軽にお声掛けください。