「がん患者さんを支える方を支える」カマエイド 門間寛修




あなたは大切な人が『がん』になるかもしれない、と考えたことがありますか?

現在国立がん研究センターによると、男性の67%、女性の47%が生涯で『がん』にかかるリスクがあるというデータが出ている。

 

ぼくらの大切な人が、『がん』になる確率はとても高いようだ。

そんな時にぼくらには何ができるだろうか?

 

今回紹介するのは、

がん患者さんと家族をサポートするレシピサイト「カマエイド」

を主宰している株式会社STSP代表の門間寛修さん。

サイトの様子

自身が「がん患者の家族」となり、なにも力になれなかったという「無力感」を感じていたことから、

がん患者を支える力を支えたい

とがん患者が抱える食事の悩みを解消するレシピサイト「カマエイド」をはじめた。

 

愛媛大学工学部を卒業し、エンジニア系の仕事に就き、広告業へ転職。そして、起業。

今回は、そんな門間さんが「カマエイド」を始めた経緯をゆっくりと聞いていきたいと思う。



がんに対して、何かチャレンジしたかった

タカハシ

カマエイドを運営している会社である、株式会社STSPを起業されたのが2016年?

 

門間

そうですね。2年前くらいですね。

 

タカハシ

その前は何をやられていたんですか?

 

門間

前職ではShiftという会社で広告運用の仕事をしていました。5年ほど働きましたかね。

 

タカハシ

なるほど、5年間働いて満を持して起業!ということですね。

 

門間

そうではないですね。

そうではないそうです

タカハシ

ですよね。ちょっとそこの起業の前のあれこれをめっちゃ聞きたいです。

 

門間

なるほど。

 

タカハシ

わくわく

こんな顔してますが、わくわくしてます

門間

元々は、自分が起業するなんて全く考えてなかったです。

 

タカハシ

まじか。

 

門間

でも会社に入ってから4年目くらいの時に、その後の自分のキャリアについて結構考えていて。

タカハシ

ほうほう。

インタビューは美味しいお茶と共に行われました

門間

そんな時に、姉ががんになったんです。

タカハシ

がんに。

 

門間

それまではがんは他人事だったので、『怖いもの』というくらいのイメージありませんでした。

いざ病気がわかったとき、知らない事ばかりで、何もできなかったことを覚えています…

 

タカハシ

なにも…

 

門間

姉のがんが結構珍しいタイプのもので100万人いひとりくらいの、治療方針とかが開発されていないようなものだったんですね。

 

タカハシ

ん~

 

門間

それがあって、自分が今まで関係ないものだと思っていたがんというものの周りに課題がたくさんあることに気づいたんです。

自分の経験したことを意味のあるものにしたいなって、何でもいいからなにかやろうと漠然とですが決めたっていう感じでしたね。

なんでもいいから、なにかやろうと決めた

タカハシ

なるほど。

そのなにかやろうという部分から、どうやってレシピサイトをやろうと?

 

門間

そこから、実際に自分はどんなアクションをしようかと考えた時に、がんを抱えている人のサポートってたくさんあるなって思って。

 

タカハシ

そうですね。

 

門間

自分が医療者になる、NPO団体をつくる、ボランティアとして関わる、その中で自分の場合はがんの患者さんを支える家族を想定したんですね。

 

タカハシ

なるほど。『支える人を支えるサービスをつくりたい』と。

 

門間

そう。

 

タカハシ

それは結構すぐに思いつきましたか?

 

門間

そうですね。自分は当事者になっていないので当事者の気持ちはわからないけれど、がん患者さんの周りの人の気持ちは味わっているので。

 

タカハシ

なるほど、自分の経験から。

それからどう食事につながっていったんですか?



最初は違うサービスを考えていた

門間

元々インターネットの仕事をしていたのもあって、インターネットには載せようと思っていました。

インターネットに載せれば、日本中の人に提供できると思ったので。

 

タカハシ

インターネットで何を提供するか?を考えたんですね。

 

門間

そうですね。

それで最初に思い付いたのはSNSのサービスなんです。

 

タカハシ

SNS?

ルーキー賞を受賞されたそうです。すごい

門間

がんになってしまった時に、年齢・家族構成・仕事・がんのステージとかが同じような人と相談出来たらいいじゃないですか?

 

タカハシ

そう思います。

 

門間

実際に自分がいる病院や近くにそういう人がいるのかっていうと難しい。

でも、インターネットを使えばその確率はぐっと上がって、もしかしたら北海道の人で似たような状況の人と出会い、相談できるかもしれない。

そういうことがやりたかったんです。

 

タカハシ

おぉ、ぜひやってほしいアイデアですが…

 

門間

ただお金がきちんと回るイメージができなかったんです…

イメージができなかったんです…

門間

つくって終わりではなく、事業として続けられる仕組みにしたいと考えていたんです。

タカハシ

なるほど。

 

門間

そこから姉が闘病をしていた時に、自分や両親がどういった関わり方をしていたかを考えたんですね。

 

タカハシ

ほうほう。

 

門間

姉は在宅で治療をしていたので、家に一緒にいる時間が多かったんですけど、その中でも一緒に過ごすのはごはんを食べる時間だったんですね。

 

タカハシ

ほうほう。

 

門間

そのごはんが結構難しくて。

 

タカハシ

ごはんが難しい?

 

門間

副作用も出ていたので、何が食べられるのかっていうのを試行錯誤で。

そういう時にネットで検索しても、当時は一般の方のブログが上がってきたり、味覚障害の人へのおすすめレシピとかってあっても、なぜおすすめなのか?っていうのが分からなかったりして。

 

タカハシ

課題を感じたんですね?

 

門間

そうですね。

それに当時糖尿病向けの方のレシピサイトもあって、それを参考にして、こういうニッチ向けにもビジネスとして成り立つという感覚もあって。

かつ、そういう食事の時間っていうのが振り返ってみるとすごい大切だったなっていう想いがあってレシピサイトをつくろうと決めましたね。

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