「坊っちゃん展」とは?【概要・見どころ まとめ!】




どうも愛媛で大学生をしている高橋大希@daikichitarouです。

愛媛ですごしていると避けては通れない、小説があります。そう、『坊っちゃん』です。

小説『坊っちゃん』を読んでいると誰しもが、

 

あぁ、漱石自身が書いた原稿をみてみたい。

あぁ、中学生を「坊っちゃんたち」とした写真表現がみたい。

あぁ、『坊っちゃん』の名シーンをユーモアを交えた視点で撮り下ろしたものがみたい。

あぁ、漱石の作品を彫刻で表現したものがみたい。

 

という気持ちに一度はなったことがあるかと思います。

そんな気持ちをすべて解消してくれる素晴らしい企画が愛媛県美術館で行われていたので、行ってきました!



『坊っちゃん展』ってなんだ?

『坊っちゃん展』とは、上で書いたように、小説『坊っちゃん』を今まで刊行された本ほぼすべてを買いそろえていているというよく意味が分からないほど小説『坊っちゃん』を愛している祖父江慎さんが独自の視点で全体の統括を行い、そのほか写真や彫刻などで「本」の世界を表現しているという企画展です。

 

「本」の世界を他の表現で表す。

と言っても、天動説を信じている人たちに地動説を伝えるくらい難しいので、写真と合わせて紹介していきたいと思います。

『坊っちゃん展』概要

  • 会期:2018年6月30日(土)~9月2日(日)
  • 開館時間:9:40~18:00(入場は17:30まで)
  • 休館日:月曜日。ただし、7/2(月)、7/16(月・祝)、8/6(月)は開館。翌日火曜(7/3、7/17、8/7)が休館
  • 会場:愛媛県美術館(愛媛県松山市堀之内)新館2階常設展示室
  • 観覧料
当日券 前売り券
一般 1,200円 1,000円
高大生 900円 700円
小中生 500円 300円

※団体(20名以上)・高齢者(65歳以上)は前売料金で当日入場可。

※障がい者手帳をお持ちの方とその介護者1名は無料です。

※観覧券半券でコレクション展も観覧できます。

詳しくは愛媛県美術館のHPをチェックしてください。

また、道後温泉を中心に展開している「道後オンセナート2018」にも参加している作家さんの皆さんなので、それぞれのブースがのれんをくぐっての移動だったりしてコラボ感をかんじました。

『坊っちゃん展』の感想

入り口に【ごあいさつ】という形で主催者の方からのメッセージが書かれていたのですが、そこに

 

『坊っちゃん』は漱石こと夏目金之助が約2週間で一気呵成に書き上げられた作品

 

と書かれていて、まさか漱石も2週間で書いた作品が100年もの期間こうやって愛され続けるとは思いもよらなかっただろうなと思いました。

2週間が100年か…金之助すげぇな。

ここからは、中の展示物を見た順番で紹介していきます。

梅佳代さんブース

梅佳代さんは、日常に潜む様々な光景を独自の観察眼で捉えた作品に定評がある写真家の方です。

 

梅佳代さんのブースでは、道後中学校の野球部男子生徒を「坊っちゃんたち」として、道後温泉周辺で撮影されて写真が飾られていました。

道後商店街のアーケードにも現在飾られているので、作品を見たことがある方もいるかもしれません。

 

漱石自身1895年4月より1年間愛媛県尋常中学校(現・松山東高校)で教鞭をとっており、この時の経験を下敷きに『坊っちゃん』を書いたとされていることもあり、こういう子どもを「坊っちゃん」は指導していたんだなと考えると、なんだか面白かったです。

【代表作】梅佳代
男子
うめめ

浅田政志さんブース

浅田政志さんは、現在日本各地の市井の人々を撮影するプロジェクトにて精力的に活動されている写真家の方です。

 

浅田政志さんのブースでは、坊っちゃんに登場する名シーンを現在の写真や当時の写真、また、写真以外の実際のものを同じ場所に配置することによって、全身でその文章を感じることのできる場所となっていました。

写真だけでなく、上のように実際のものが展示されていたり、不思議な空間でした。

【代表作】浅田政志
浅田家

祖父江慎さんブース

祖父江慎さんは、印刷されたすべてのものに対して並外れた「うっとり力」をもって、日本のブックデザインの最前線で、幅広いデザインを手掛けている方です。

 

祖父江さんは異常なほどに漱石を愛していて、今まで色々な時代、出版社から刊行されている『坊っちゃん』を集められるだけ、集めているというジャイアンのような行為をはたらいているそうです。

祖父江さんのブースは大きく分けて3つに分類されていました。

坊っちゃんの色々な顔。

1918年~2017年までに描かれた坊っちゃんの顔や、演じた役者の顔が時代順にパネルに貼られて壁一面に飾られていました。

とってもかっこいい坊っちゃん、優男風、ジャガイモ風などたくさんあって面白かったです。

 

手書き原稿

漱石が書いた手書き原稿がなんとそのまま飾られていました。

パソコンでの入力になれてしまった僕は、こんなに手で文字を書くのは疲れるだろうな。と感じるとともに、この流れるように書いた文字を解読する編集の人も大変だなと思いました。

 

出版の歴史

小説『坊っちゃん』が実際に発売されてから、現在までの間発売された実際の本が、時代順に実際の本と合わせて展示されていました。

その量が本当にすごい。

さらに、その大量の本にこの本ではルビがこうふられて…

という風に解説がつけられていて、祖父江さんの異常なまでの漱石愛を感じられる展示となっています。

さらに、この大量の本すべて祖父江さんの私物だとか…

 

三沢厚彦さんブース

三沢厚彦さんは、猫や犬などの身近な小動物からサイやシロクマなどの大型動物、そしてユニコーンを始めとする空想上の動物までもを原寸大の大きさで掘り出し、彩色する彫刻家の方です。

 

三沢さんのブースでは、多くの「猫」の彫刻がありました。

僕は単純に『吾輩は猫である』をモチーフにしているのかぁと思いましたが、

実は、漱石は猫を愛しており、『吾輩は猫である』は大切な猫が亡くなってしまった時に書いた作品だったそうです。

また、漱石が書いた猫の絵も数点展示されており、その多彩な才能に驚かされました。

【代表作】三沢厚彦
動物の絵

まとめ

「本」をテーマに展示がされるというのは、あまりこういう美術館にはこない僕のような人間にはよくわかりませんでした。

 

しかし、行ってみると一冊の本『坊っちゃん』からこれほどまでに多様な世界を感じ、表現できる人たちがいるのかと、

また『坊っちゃん』の世界をまさに溺れたように全身で感じられるような体験はとても貴重なものになりました。

もうあまり展示期間は長くはありませんが、時間が合う方はぜひ訪れてみてください。

 

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